趣味は「料理」――宇佐美、厨房に入る

 日は大学での授業や会議、夜間や土日の市民ランナー指導、講演、各種の評議委員と、趣味にさく時間はなさそうにみえるかもしれませんが、たまに自宅でゆっくりできる時など、台所で包丁を握ります。無心に料理していると、心が落ち着きます。実家が魚屋だったので、否応なく手伝わされて覚えました。

 
京での学生時代は、自炊が基本。弟や妹との共同生活の時は、実家から米と味噌を送ってもらい、おかずは手作りでした。箱根駅伝の合宿に初めて選ばれた時は、選手というより、食事係としてでした。「自炊で慣れているだろう」と言われて。

 
意料理は、だから魚がメイン。

 
などは、身はもちろん、頭から内臓、うろこまで、捨てるところなく料理します。

 
枚におろして、上身は刺身に、下身は塩焼き、煮付け。頭はかぶと焼きと酒蒸し。ワタは酒、砂糖、醤油とみりんであめ色に煮ます。吸い物には湯通しした中骨と腰骨を使うんです。刺身は皮をひいた薄造りと、皮をつけた「松皮造り」。これは皮に熱湯をかけて氷水に取り、水分をふいて切ったもの。本格的だ。うろこは塩でもんで水洗いし、からっと油で揚げると酒の肴にいいんですよ。

 
理もマラソンも、リズムが大切。それからもうひとつ。どうせやるなら楽しくやりたいですね。

  

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